「PS2」カテゴリーアーカイブ

シャドウ オブ メモリーズ

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PS2

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感想

レーベンスバウムの町にやってきた主人公、アイク・カッシュ。
人気の無い道を歩いている時、いきなり背中を刺されて死亡してしまいます。
ふと気がつくと、彼は不思議な空間にいました。
明らかにこの世の場所ではないそこで、彼は謎の声を聞きます。曰く、

   アイクは、「今日死ぬ」と言う非常に強力な運命を持っている
   死にたくなければ過去へ行き、自分の死の原因を取り除け

当然死にたくない彼は、謎の声にしたがって過去へと赴き、自分に降りかかる運命を変えていく事になります。

 

物語は章立てで進んでいきます。
各章の最初に、アイクは色々な方法で殺されます。(1回目の死は回避不可な事が多い)
その後、その事象に関係のある過去に飛び、歴史を変えていきます。例えば、人気の無いところで殺されるのなら、直前にその場に人が集まるように仕向けたり、刺されて殺されるなら刺されても死なないように防御を固めておくとか。
その中で、何故自分がこんな運命を持つ事になったのかも明らかになっていきます。

過去に自分が何かを変えたことで、現在がどう変わっているか。
こういう作品は私、とても好きです。クロノトリガーとかがそうですね。
タイムパラドックスがどうだとか、色々な問題も、できるだけ無いようなシナリオになっています。多分。
エンディングは5種類。
作品中に出てくる2人の女性とどうやってかかわったかで、大まかに2種に分かれ、更にその後の行動でも分岐します。
エンディングの中には、今までの苦労がパァになったような結末も。

全てのエンディングを見ると、オープニングの音楽が変わり、EXTRAモードが出現します。こっちでは、この事件そのものの原因を回避して、「死の運命」そのものを無かった事にする作りになっています。
EXTRAモードに入るためには、コンティニューではなく、最初から始める必要があります。で、かつては無かった選択肢を選ぶ事で、物語が変わります。
…で。
(この先、いくらなんでもあんまりなネタバレなので隠します。見たい方は以下をマウスで選択してみて下さい)


EXTRAで事件そのものを回避した場合、ホムンクルスが復活する事も無く、ワーグナー博士の本編での願いがかなう事も無い。
(ホムンクルス消滅の場合、その時使った賢者の石自体の存在が消滅するので、材料不足でホムンクルスが生まれないという事になる。薬を作った場合、賢者の石を薬の材料として使ってしまうので、ホムンクルスを作らない事になる)
つまり、アイクそのものが存在しない事になってしまうような気がするんですが。
そうなると、エンディングに出てきた彼は一体誰なんだ。どういう扱いになるんだ。
ホムンクルスの存在がなくなった事で歴史が変わり、アイクも「普通にただの人として」生まれて来た事になったんだろうか。でも、それってアリなのか?

(バレここまで)

 

各章には達成率というステータスがあります。
これがすべて100%になると、オープニングのグラフィックが変わるという、「ちょっとしたオマケ」があります。
このオマケを目指してがんばってみるのもいいかもしれません。

序章からエンディングまでで、大体3~4時間。さらっと遊べるようになっています。
「時間」好きな方なら十分楽しめますよ。

探しに行こうよ

機種

PS2

ジャンル

RPG

感想

とある町に住む子供達の、小さな冒険のお話です。

お父さんと一緒に引っ越してきた男の子が、町に住んでいた子供たちと一緒にちょっとした冒険をするんですが…。
いかんせん、町が狭かった!
背景もキャラクターもフルポリゴンで、キャラはリアル頭身。1人1人が大きくて、ホントに移動範囲が狭く感じられました。
行ける場所自体が少なかったし。

イベントは、トモダチの特技を使ってクリアしていきます。
逆に言えば、対応する特技を持ってるトモダチを連れていないと、クリアできないイベントとかもあるのです。
が、イベントの途中で町に戻って、別のトモダチを連れてくることもできるので、クリア不可能にはなりません。つーか、一本道です。解決するトモダチが違うと、会話が変わるくらい。
イベントクリアを「任せ」たり、一緒に戦ったりすると、友情ポイントというものが相手のキャラにたまっていきまして、ポイントに応じてそのトモダチが強くなるのです。
仲良くなると強くなる。この因果関係は文章にするとよくわからない(笑)んですが、仲良くなるほど一緒に経験を積んだって事だと考えると、なんとなくしっくりきます。
友情ポイントがある一定値を越えると、そのトモダチとの間に友情イベントと言うのが起きます。
変に恋愛してなくて、俺達(または私達)トモダチだよな! って、ただそんなイベント。自分のココロの内を話してくれたり、大事なものを貰ったり。こっちからは何もして上げられないのですが。貢がれ少年(笑)。
街の中の子供たち10人全てから、こういう一方的な友情イベントを起こされると、なんとなく罪悪感が。主人公、いきなり引っ越してきていつのまにかガキ大将です。

やってる事は「[permalink id=4012]かえるの絵本[/permalink]」と変わらないような気がしますね。仲間を誘って冒険するところとか。主人公に冒険をする確固たる理由がない分、こっちの方が軽いですが。

塊魂

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PS2

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ロマンチックアクション

感想

宇宙を統べる巨大な王様。
ある日、王様は酔った勢いで夜空を破壊してしまいます。
「スッゴク、キモチヨカッタ…」と告白していますが、ふと気がつくと、残っているのは輝き1つない漆黒の夜空。
夜空の星を作り直すため、王様は小さな王子に命令します。曰く、
「地球にあるものを転がして、巻き込んで、塊を作れ。ついでに王子もでっかくなれよ」
と。
そんなわけで。王子は物だらけの地球に降り立ち、王様の尻拭いのために大きな塊を作っていく事になります。

…なんていい加減な王様なんだ(笑)。

 

操作は簡単。
アナログスティック2本を動かす事で、塊を移動させる事が出来ます。
転がしている塊よりも小さな物に体当たりすると、塊に巻き込む事が出来ます。(逆に大きいと、こっちが弾き飛ばされます)
物を巻き込むと、それだけ手元の塊は大きくなっていきます。
で、一定時間以内に塊を規定の大きさに育てれば、1ステージ終了。
王様の手によって、夜空の綺麗な星に生まれ変わります。
これだけ。

ある意味単純なシステムですが、これが楽しいんですよ。
最初は画鋲とかキャラメルとか,ホントに小さな物しか巻き込めなかった塊が、だんだん大きくなっていき、みかんを、本を、ネコを、人を、車を、木々を、ビルを、島を…と巻き込めるようになっていくのです。楽しい!
つか王様、星を破壊するよりも、塊転がしてた方が絶対キモチイイって!

無視できないのが、音楽です。
大変な方々が参加しておられます。
そして、ほぼ全てが歌詞つき。
オープニングから飛ばしてます。大好きですナナナン魂。無駄にテンポ良し、無駄にシャウト。
カラオケに入ってくれませんかね(笑)。

この作品、クリアするだけならかなり簡単な部類に入るでしょう。
初心者さんが詰まるのは、多分、星を作る4、7、月を作るくらいじゃないかなぁ。少なくとも私はそうだった。7は何度もやり直したし。
(クリアに関係している面は10しかないんだが、3割で引っかかるってのは少ないのか?)
ただ、この作品にはやりこみ要素がいくつもあります。その1つが「素敵コレクション」。
プレイ時、塊に巻き込んだアイテムがリスト表示されるのです。その数1500種弱。
コレクターにはたまらないです。普通にやってると見当たらないような物までリストに載っているので、やりがいもありますよ。
王様から王子へのプレゼントも転がってます。見つけて装備すると、王子がチャンピオンベルトをしたり、カッコイイお面を付けたりします。お気に入りは真っ赤なスカーフ。無駄にかっこいい。そして可愛い。
地球には王子のイトコたちもウロウロしているので、まとめて巻き込んでしまいましょう(笑)。
別種のやりこみ要素としては、タイムアタックや、どこまで塊を大きくできるか等、自己満足な要素もありますが、楽しめるのです。
目標の大きさに早く到達すると、夜空に流れ星を流す事が出来ます。
特定の面で特定以上の大きさにすると、時間無制限、好きなだけ転がしOKのエターナルモードが出現します。
直接クリアにかかわるわけではないですが、星座を作る際、関連する物をすべて巻き込んでみたり、北極星をぴったり10mで作成したりと、やりこむ要素はたくさんあります。
これだけ色々やる事があるのですが、そんなのお構い無しに、ひたすら楽しいのです。転がしていればシアワセ。中毒性がありますコレ。

 

ぶっ飛んだ世界観、イイカゲンな王様、グリグリ動く3D。
全てが平気な方になら本気でオススメします。騙されたと思ってやってみてください。
多少トロい方でも大丈夫。ホントに楽しいから!

エンドネシア

機種

PS2

ジャンル

キモチイーRPG

感想

MOON系ゲームコジンテキ第3弾。(ホントはL.O.L.ってのがあるんだけど未プレイなので)
学校帰りに公園で笛の練習をしていた主人公が、エンドネシアという島にいつのまにか連れてこられ、元いた場所に帰る為に、島の中にいる50体の神様の封印を解いていくというもの。

ここの作品、なんかだんだん難しくなっていってるような気がする。
MOONの頃は、まだ自力でいい所までいけそうな難易度だったんだけど、UFO、エンドネシアと、だんだん見当もつかないような内容のヒントが散らばるようになってきた。
しかも、完全攻略が基本になっている。全てのモノをGETしないと、エンディングには行けない。
まぁ、悪いことではないんだけど。
ここの作品は、問題は難しく、かといって攻略本を入手すると、単なるメンドクサイ作業になってしまうような所があるし。
ただ、だからといってそれが全部ではない。
個人的に攻略本見てもわかんない所も沢山あった(UFOは攻略本で丸見えだったしな)し。
あと、ホントに自力で何とかしないと先に進めないような所もある。
リズムの神様とか、スピード狂の神様とか、戦争の神様とかさ。
とくに私は、サソリレースに勝つことができませんでした。ありがとうオット。おかげでエンディング見れたよ。リズムのカミサマは1発だったのになぁ。
世界観は非常に好きですね。エンディング2つも納得できたし。

で、攻略本の方は今回ドきつ過ぎたような。
成長した主人公があの頃の影響を強く受けすぎてるってのは、笑えるのかもしれないけど、なんか、痛かった。
考えすぎなんでしょうがね。いろいろと。

ドラゴンクエスト V 天空の花嫁

機種

SFC / PS2 / DS

ジャンル

RPG

感想

3回やりました。
で、思ったんですが、これって、プレイした年代によって、作品の捕らえ方が微妙に違うかもしれない。
1回目は、大学時代だったのですよ。
で、主人公が勇者じゃなくて、子持ちってのに非常に抵抗があったのです。エンディングもなんかあっさり風味だし。
が、最近3回目をやって(不満でも2週していたあの頃の自分)思ったのは、

   「これ、すごいわ」

でした。
自分がラスト付近の主人公の立場に近くなったからだと思うんだけど、大きなパパに守られていた主人公が、いつのまにか自分の家族を支えて行動する、ってのに、非常にキたんですわ。
大人になって、奥さんと子ども守って、それどころか自分の国の国民も守って、仲間のモンスターも守って。共に戦って。
でも、妖精は、見えなくなってる。
レベルとかじゃなくて、マジに成長したねぇ、大人になっちゃったんだねぇ主人公…ほろり、って感じでした。
1回目やってた頃の自分は、ここまで受け止められなかったんですね。底が浅くて。お子ちゃまだったし。
でもやっぱり、エンディングは好きじゃない(笑)。舞踏会(ダンスパーティー)=平和の象徴と、私には取れないからでしょうな。
奥さんは何回やってもビアンカです。マジ可愛い。こういう気が強くて実は可愛いの好みだし。

(20040427追加)
そして、PS2に移植されたDQV。
当然会話システムが追加されまして。
延々と会話してました。
とりあえず、子供たちがめっちゃ可愛いです。
少年時代のイベント場所だとか、記憶だとか、主人公がショックを受けそうなイベントがあると、

   「おとうさん大丈夫?」
   「どうしたの? 顔色悪いよ?」

と、散々心配してくれます。
高所恐怖症気味の女の子と、「僕、高い所ダイスキー!」な男の子。
お兄ちゃんだけ勇者なんてずるい…とふてる女の子に、犬やスライムが自分と女の子とで全然態度が違う、と嫉妬する男の子。可愛いなぁオイ。
いろんなキャラがそろいもそろって可愛くて仕方ないんですが、その中で最も株をあげたのは、実はサンチョだったりします。
特に、青年時代後半。奥様を探す旅の間。
サンタローズやラインハットで話を聞くと、ホントに心配しててくれたんだって事がひしひしと伝わってきます。うぅ…ごめんねサンチョ。
(イヤ、謝ったところでどうしようもないんだが)

サブイベントも、話に無理のない程度に追加されました。
チラッとだけど少年時代に会えるフローラとか、少年時代ラストのイベントの見せ方が変わったとか。(こっちは本気で衝撃を受けた)
エンディング後も、とある場所のイベントが増えてます。
DQ好きフィルターがかかっているとはいえ、不満点が見当たらなかったですよ。イヤ、マジで。