よるのおかし

twitter上で、土用の日にアレな話が始まりました。しかも真昼間から。
で、そこから思いついた話です。
だ、だいじょうぶ! うちクウォリティなんでエロくないです(笑)。

 

ある日のスター家とか

リタ
「あらポーラ、市場で会うのは珍しいわね」
ポーラ
「あっ、リタさんこんにちはー!
 …あれ、リタさんもヌルギ買ってる。
 なんだか今日はヌルギ買って帰る方がいっぱいいらっしゃるみたいなんですよねぇ」
リタ
「そりゃそうよ、今日はそういう日だもの」
ポーラ
「『そういう日』ですか?」
リタ
「そ。
 今日はヌルギを食べて、体力つける日なのよ」
ポーラ
「はぁー。そんな日があったんですねぇ」
リタ
「もちろん、決められたイベントって訳じゃないけどね」
ポーラ
「…そういえば私、ヌルギ食べた事ないです」
リタ
「そうなの?
 …って事はもちろん、調理方法とかも知らないって事ね。
 それじゃ教えてあげてもいいわよ」
ポーラ
「えっ、ホント?
 リタさんありがとうございますー!」

って事で1つ教えてもらいました。市場で。口頭で。

ポーラ
「…ロツと、ヌルギですか」
リタ
「そう。
 『夜のパイ』って呼ばれてる、結構メジャーな料理よ」
ポーラ
「パイですか。ちょっとおいしそうかも」
リタ
「まぁ一応、これ食べると『げんきになる』って言われてるんだけど…」
ポーラ
「元気に!
 この季節に元気になるのはいいですね!
 ジャメルさんはティルグリーグ真っ最中ですし、
 体力つけないと試合中にヘロヘロになっちゃいます」
リタ
「え? いや、ちょっと待ってポーラ…」
ポーラ
(聞いてない)
「せっかくだから作ってみようっと!」
(ロツとヌルギをお買い上げ)
「リタさんありがとうございます! 早速チャレンジでーす!」
(音符飛ばしながらロツとヌルギ引きずって退場)
リタ
「…まぁ、広い意味では間違ってないから、いいんだけど…」

 

***

 

よるになりました。

ジャメル
「ただいまー。
 ん? 何作ってるんだポーラ」
ポーラ
「あっ、ジャメルさんお帰りなさーい。
 今作ってるのですか? 『夜のパイ』です」
ジャメル
(腰がくだける)
「な、何で今更『夜のパイ』を?」
ポーラ
「今更…?
 今更かどうかはよくわかんないですけど、今日、
 市場前でリタさんに教えてもらったんですよ。
 今日はヌルギ食べて体力つける日だ、って」
ジャメル
「そ、それは間違ってはいないが…」
ポーラ
「で、私がヌルギ食べた事ナイって言ったら、
 簡単にできる料理って事でコレ、教えてくれたんです。
 なんか、食べると『げんきになる』とか…」
ジャメル
「り…リター!」(ダッシュで家を飛び出す)
ポーラ
「ちょ!
 ジャメルさん何処行くんですかー?
 …まぁいいか。多分すぐ帰って来てくれるでしょうから。
 って言うかジャメルさん、食べる前からやたらと『げんき』ですよねぇ。
 もしかして、わざわざ食べなくても平気なのかしら…」(と、言いながらも料理再開)

 

***

 

ジャメル
(アラクトの恵み亭の扉をバーンと開く)
「リタ!
 お前、ポーラに何を吹き込んだ!」
リタ
「あらジャメルいらっしゃい。(←アラクト亭のマスター)
 珍しいわね、ここに来るなんて。
 …で。何よ、『吹き込んだ』とか人聞きの悪い」
ジャメル
「人聞き悪いとか言うレベルじゃないだろう!」
リタ
「…あぁ、もしかしてヌルギの事?
 結局ポーラ、パイ作ったんだ。
 別にあたし、間違った事は教えてないわよ。
 ただ、ポーラは『言葉通りにそのまま』取ったんだろうな、って思ったのと、
 あたしがそれなりな説明をする前に上機嫌でいなくなられた、ってだけで」
ジャメル
「…つまり、ポーラのひとり暴走状態だ、と」
リタ
「そうよ。
 そりゃもちろん他の料理を教える事だってできたけど、
 ポーラはヌルギ自体に慣れてないんだし、
 だったらロツと組み合わせれば抵抗ないんじゃないの、って思っただけよ」
ジャメル
「そ、それで『アレ』か…」
リタ
「良かったじゃないの。
 彼女の行動、要は全部、アナタの為。
 『げんき』になって欲しいから、でしょ」
ジャメル
「だからってその結果がアレか」
リタ
「言葉通りの意味でしかないわよ。
 …どういう意味で取ったのよ」(ニヨニヨ)
ジャメル
「う、うるさいな!
 …もういい、帰る」(慌てて出て行く)
リタ
「…ま、別にいいんだけど。
 ここに来たなら注文の一つくらいしていきなさいよ…気が利かないんだから」

 

***

 

…で、肝心な「おゆうはん」ですが。

アンタレス
「アレ? なんかパイがほんのり緑…」
レグルス
「ふしぎないろー」
ポーラ
「うん、『夜のパイ』って言うんだって」
アンタレス
「へーぇ。そういう名前だから夜食べるの?」
ポーラ
「うーん、それはどうかしら。
 ママがこれの作り方を聞いたのは今日だったし、
 どっちにしても朝の時点では、棚に材料がなかったし。
 夜になっちゃったのは仕方がないんだと思うわ」
レグルス
「ふーん」
ポーラ
「なんかね、今日は『ヌルギを食べる日』らしいから、
 遅くなっちゃったけど今日食べるの。
 これ食べると夏の暑い日でも『げんき』になるんですって!」
アンタレス
「元気に!」
レグルス
「げんきに!」
ジャメル
「…」(余計な事は言わないようにしている)
ポーラ
「じゃ、いただきまーす!」
アンタレス
「いただきまーす!」
レグルス
「まーす!」

ぱさ ぱさ

レグルス
「…ママー。このパイ、ぱさぱさだね」
ポーラ
「うーん。…教えてもらったとおりに作ったんだけどなぁ。
 そういう物なのかしら。それとも私がちょっと失敗したのかしら…?
 (家事の残念さはほんのり健在)
 ジャメルさんどう思います?」
ジャメル
「いや…オレもこれは作った事がないから、正解がどうなのかは知らないな」
ポーラ
「そっかぁ…。
 …明日また、リタさんに聞いてみようかなぁ」
ジャメル
「…」(聞きに行かれると面倒な事になりそうな気もするが、止める理由も思いつかない)
アンタレス
「でもね! なんかコレ、面白いよ!
 すっごく元気になった気がする!」(食べたら音符出した)
レグルス
「うん、げんきー!」(音符出した)
ジャメル
「…」(実は音符出てる)
ポーラ
「…食感はともかく、気持ち的には『効果アリ』って事かしら。(音符出した)
 じゃあ、まぁ、いっか。
 ごちそうさまでした!」
アンタレス
「ごちそうさまでした!」
レグルス
「でした!」

ある日のスター家とか・完

 

***

 

土用の丑の日のネタから、真っ昼間から微妙にヒドイ話がtwitter上で発生しまして(笑)。
その話に乗っている間に思いついた話です。

小ネタの方で家族以外が出てきたのは初めてですが、「リタさん」というのはジャメルさんの前カノさんで、現在のポーラの親友になります。で、モラージョさんです(笑)。
(ホントさ、どんだけ「ちちもら」とか「モラージョ」とか好きなのよ中の人は)
198年の感謝祭で優勝しているので、この時点ではアラクト亭の女マスターやってます。
そういう過去があるので、ジャメルさんもいきなり気安い…と言うか素でツッコミを入れに行っているのですね。
もちろんある意味返り討ちにあってましたが(笑)。

 

※わからない方の為に。
ナルルで効果があるのかはわかりませんが、プルトで『夜のパイ』と言えば『子作りに効果がある』という直球アイテムでした(笑)。

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