Infection expansion

2/2は夫婦の日なんだとか。…って言うかもう、語呂合わせ的には世の中なんでもアリですな!(笑)
直前に愛妻の日ネタを上げてるんで、正直そんなに夫婦ネタをポコポコ量産はできないorz
…のですが。
「ふうふ」→「ふーふー」→「看病する時にホカホカご飯をフーフー冷ましてオットに『あーん』と食べさせる」というコンボを発生させたフォロワーさんがおりまして(笑)。
そっち方面で考えてみる事にしました。
ただ…うちの2人、ワリと丈夫なんですよね。病気した事ないんですよね…。
なので、完全ネツゾウになります。
後、せっかくですのでその後やった診断メーカー結果も連動させました。その結果、大層恥ずかしい事になってます(笑)。

 

ある日のスター家

ポーラ
(寝室に顔を出す)
「…ジャメルさーん、大丈夫ですか?」
ジャメル
(顔赤い。呼吸ゼェハァ)
「大丈夫だ、と言いたいところだが…結構きついな…」
ポーラ
「あらら、そんな状況なら無理しちゃダメですよ。
 でも、珍しいですよねぇ。
 確かに最近、熱の出る病気が流行ってますけど、ジャメルさんがもらってくるなんて…」
ジャメル
「悪い、油断した…。
 昨日、訓練帰りに、寒気がしたんだよな。
 あの時もう、おかしかったんだと思う…」(ゼェハァ)
ポーラ
「えっと、体起こせます?
 一応少しでも何か入れた方がいいと思って、あったかいスープ持ってきたんですけど…」
ジャメル
「それくらいなら、大丈夫だ。
 …だけど、フラフラするな」(ゼェハァ言いつつ起き上がる)
ポーラ
「熱があるんですから当然ですよ」
(スプーンで一すくい。ふーふー冷ます)
「…ハイ、あーん」
ジャメル
「ち、ちょっと待て、何の真似だ。
 自分で食べられるから、そんな事しなくていい」(ゼェハァ)
ポーラ
「起き上がるだけでもヨロヨロなのに、何言ってるんですか。
 もうちょっと元気になったら自分で食べてもらいますけど、
 今はおとなしく食べさせられといてくださいね」(ふにゃん)
ジャメル
「い、いや、普通に恥ずかしいから」(ゼェハァ)
ポーラ
「ダイジョブですよ。誰も見てないから。
 って言うか、どんなに言っても、
 今の体調のジャメルさんには絶対スープは渡しませんからね。
 いいからおとなしく食べてください。ハイ、あーん!」(半強制)
ジャメル
「…」(ゼェハァしつつかっとう)
ポーラ
「あーん、ってば!」
ジャメル
「わ、わかったよ…」(観念して一口飲む)
「味が、しないな…」(ゼェハァ)
ポーラ
「えっうそっ?
 さっき向こうで食べた時は、ちゃんと味しましたよ?
 熱で味覚もおかしくなっちゃってるのかなぁ…」
ジャメル
「…そうかもしれないな…」(ゼェハァ)
ポーラ
「味を感じないと大変かもしれないですけど、無理ない程度に食べてくださいね。
 (ふーふー)あーん」
ジャメル
「…」(ゼェハァ言いつつまだかっとう中)

 

***

 

ポーラ
(寝室から出てくる。持ってるスープ皿はキレイに空になっている)
「一応ご飯食べられたし、ダイジョブかな…」
アンタレス
「パパ…大丈夫だった?」(心配そう)
レグルス
「だいじょーぶ?」(不安)
ポーラ
「大丈夫よ。
 この病気は1日休んでたらすーぐ良くなるんだから。
 でも2人とも、今日はパパに近づいちゃダメよ。
 移ったらちょっと苦しい事になるんだから」
アンタレス
「でも…ママは近くにいて大丈夫なの?」
ポーラ
「大人はね、子供よりも病気をはねのけるチカラがあるの。
 普通に近くにいるだけなら、大丈夫なのよ。
 だからママの事は心配しなくていいの」
アンタレス
「そっかー」
ポーラ
「さ、2人とも。いつもみたいにお外で遊んでらっしゃいな。
 寒くないように、ちゃんとあったかくしてね」
レグルス
「はーい! いってきまーす!」
アンタレス
「いってきまーす!
 レグルス、今日は東公園で草すべりしようか?」
レグルス
「うん! にぃにといっしょにいくー!」

 

***

 

ポーラ
(子供たちを送り出してからもう1度寝室へ)
「ジャメルさん…どんな感じですか…?」
ジャメル
「目の前が回っている気がする…」(ゼェハァ)
ポーラ
「たた大変! 熱が上がってきたのかなぁ。
 子供たちは、さっき遊びに行っちゃいましたから、しばらくは静かに寝てられますよ。
 でもとりあえず、汗、拭いときましょう。
 それで、その後で頭を冷やしながら寝ててくださ…」
ジャメル
(近づいてきたポーラの手をつかんで引き寄せる)
ポーラ
「え、ちょ…!」

 

 

 

***

 

翌朝。

ジャメル
(眼を覚ます。熱はすっかり下がっている)
「…下がったか…。まずは一安心だな」
(ふと横を見る。普段は既に起きているはずのポーラの頭がある。
 布団にもぐり気味で、顔は見えない)
「…珍しいな。
 ポーラ、起きろ。朝だぞ」
ポーラ
「ん…」(起きる気配がない)
ジャメル
「…ポーラ?」
(静かに布団をめくってみる)
ポーラ
(ゼェハァ言ってる)
「ご、ゴメンナサイ。何か、ちょっと、起きられないみたいです…」
ジャメル
「おい…!」

 

***

 

レグルス
「ねーパパ、ママへいき?」
ジャメル
「大丈夫だ。明日にはよくなってるよ。
 …アンタレス、どうした?」
アンタレス
「パパ…。
 昨日ね、ママが言ってたの。
 『大人はチカラがあるから、近くにいるだけなら移らない』って。
 でも今日、ママ、病気になっちゃった…。
 どうしてなのかな。昨日、ママはウソついてたのかな…」
ジャメル
「(う…)いや、それは…嘘じゃない」
アンタレス
「じゃあ、どうして?
 近くにいるだけなら大丈夫なのに、何でママ熱出しちゃったの?」
ジャメル
「い、色々あるんだよ。
 …確かに、『近くにいるだけ』なら問題なかったんだろうけどな…」
レグルス
「…じゃあパパ、なにかしたの?」(無邪気に)
ジャメル
(吹いた)
「い、いきなり何言うんだ。
 大体、何でオレが何かした事になってるんだ」
レグルス
「パパ、なにもしてない?
 じゃあママが『ちかくにいるだけ』じゃなかったのかなぁ…」
アンタレス
「でも、ママだって、パパが病気の時に何かするとかって、あるのかなぁ…。
 それに、『何か』って、何?」
レグルス
「なんだろうねー」
ジャメル
(2人とも、わかって言ってるんじゃないだろうな…)
「…いいから、そういう話は後だ。
 今日はこの部屋に入るなよ。
 明日になったら、ポーラも元気になっているはずだから」
アンタレス
「…明日になったらまたパパが倒れてる、とかしないでね?」
ジャメル
「だ、大丈夫だ。もう移るような事はないから」
アンタレス
「…?
 何かパパ、変な事言ってる気がする…」
ジャメル
「気のせいだ」(力強く)
アンタレス
「そうなのかなぁ…。」(微妙に納得行ってない)

 

***

 

ジャメル
(スープ皿を持って寝室に顔を出す)
「ポーラ、大丈夫か?」
ポーラ
「な、なんとか…」(ゼェハァ)
ジャメル
「昨日とは立場が逆だな。
 …起きられるか?
 大丈夫なら起きて、少しでも胃に入れろ」
ポーラ
「ハーイ…」(ゼェハァいいながら体起こす)
「…ジャメルさん」
ジャメル
「何だ?」
ポーラ
「あーん」
ジャメル
「…!
 よ、余裕ありそうじゃないか。
 そんな事考えられるくらい余裕があるなら、自分で食べろ」
ポーラ
「…誰のせいで、こんな事になった、と、思ってるんですか」(涙目ゼェハァ)
ジャメル
「そ、それは…」
ポーラ
「さっき部屋の外で、アンタレス君達と話してるの、全部聞こえましたよ。
 後で、私が聞かれた時に、ちゃんと無理なく、説明しときますから、
 代わりに、『ふーふーあーん』してください」(ゼェハァ)
ジャメル
「脅迫か!」
ポーラ
「こ、これくらいで、済むんですから、いいじゃないですか…」(ゼェハァ)
ジャメル
「ま、まあ、確かにそうだな。
 (諦めて一すくい。ふーふー冷ます)
 …ほら、これでいいか」
ポーラ
(ニコニコしながら一口)
「…味が、しない…」(不満気ゼェハァ)
ジャメル
「昨日のオレと同じ状況だな。
 とりあえず、これ食べ終わったらおとなしく寝てろ。
 明日には下がってるはずだから」
(もう一すくい。冷まして口元へ)
ポーラ
(おとなしく一口)
「…ジャメルさん、食べ終わったらチューしますか?」
ジャメル
「お、おい…冗談だろ?」
ポーラ
「もちろん、冗談です。
 一応、理性はありますから、移し返したりはしないのよ…」(ゼェハァ)
ジャメル
「…いや、本当に悪かった…」(平謝り)
ポーラ
「でも、なんていうか、熱があると、
 自分が、何をしようとしているのかも、わからなくなりますよねぇ…。
 目の前が、グルグルしているのよ…」(笑顔でゼェハァ)
ジャメル
「…全然大丈夫じゃないじゃないか!
 って言うか、昨日のオレと一緒だ!
 さっきからの妙な欲求もみんな熱のせいか。
 いいから早く食べて、おとなしく寝てろ!」

ある日のスター家・完

 

***

 

このタイトル、ホントは「感染拡大」ってのにしようと思ってたんですよ。
個人的にも日本語、って言うか漢字タイトルとか結構好きなんで。
でも…いくらなんでもそのまますぎじゃないですか。タイトルとページ最初の文章を見ただけでおおよその展開がわかりそうじゃないですか。
なのでこれを使うのは諦めて、英訳しただけのを使ってみました(笑)。
結局、展開丸バレではありますけど、まぁ日本語よりはわかりにくいかなぁ、と。

 

ちなみに、連動させた診断メーカー結果ってのは、コレです。

 『大好きな彼が熱を出したー
 結果:ポーラが彼の汗を拭こうとすると彼は突然手を掴んであなたに熱っぽいキスをした。

だ・か・ら! なんでポーラとジャメルさん関係の診断をすると高確率でジャメルさんがチューするオチになるの!

当初はネタとして使う予定なかったんですけど、なんとなくどっちにも「ふーふー」させたい気がしてきたのでこのオイシイシチュエーション(笑)を使わせてもらい、病気の諸症状を移動→普段なら絶対やらないだろう行動をする(させられる?)理由となってもらいました。
高熱って、こわいよね…色々な意味で(笑)。

ほんわか夫婦なネタはこれの1つ前でやってるので、こっちはむしろ大変な方向にすっ飛ばしました(笑)。
って言うかこれ、夫婦ネタって言うよりも家族ネタな気もする…。

 

最後に。
この話の取っ掛かりとなった「ふーふーネタ」を提供してくれたみゃあさんに、心からの感謝を。ありがとうございました!

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