1203年  4月

8日

寄り道もせずに、ロストール

 

一応、ギルドへ。
あ、ゼネテスさんだ。お久しぶり。
ゼネテスさんに誘われましたよ、カルラ迎撃。
前回のアンギルダン戦の後遺症で兵がいない挙句、レムオンさんは兵を出さない(!)らしい。
く、国の一大事に何寝ボケた事言ってんだあの人は…。
で、ファーロス家だけで出撃…ぇえっ?
国家 対 一族? むむ無茶だよゼネテスさん!
兵力の差は、10倍。
それでもちょっとだけ勝算がある、とゼネテスさんは言う。

逆境、イイねぇ!
(どんなオンナだ)
おっけ。手を貸しましょ。

 

ゼネテス軍は、カルラ軍の前にかなり無防備に陣を展開。
カルラ軍は、機略を警戒して、進軍をとめた。
そして。

―――ネメア、死す。

そんな噂が流れた。

 

…え、ネメアさん死亡の噂はデマ? ゼネテスさんがばら撒いた?
向こうが混乱している間にこっそり裏に回って、奇襲をかけるつもりらしい。ま、またかよ…。好きだねゼネテスさん。
で。

   「マリエル、
    カルラを討ち取るのは
    お前にやってもらう」
   「…ハァ?」
   「絶対に討ち取ってくれ」

失敗は許さん、って事ですか。無茶言ってくれるよ。
でも、実際やるのはまだ早い。
って事で…。

   「その間、悪いんだが
    お前さんにもう一つ、仕事を頼みたい」

ゼクナ鉱山に、魔物が出るんだそうだ。倒してこい、と。

   「はー。
    人使い荒いなぁゼネテスさん。
    ま、行ってきますよ」

どっちにしろ、ゼクナ鉱山には、神器もあるしね。

 

9日

ゼクナ鉱山

 

ネメアさんが、奥に向かってる!
やばい、神器持っていかれちゃうよ。
追いかけます。

奥の広場には、ネメアさんと、ネメアさんが詰め寄る1人の男。
システィーナの伝道師、黒の祈りのジュサプブロス…? なんて舌かみそうな名前…。
2人の元に走って近づく…うわ、何コレ! 何かの力場に突っ込んじゃった?

   「そこから離れろ、マリエル!」

次の瞬間、私はネメアさんに突き飛ばされた。
―――顔を上げた時、そこにはネメアさんはいなかった。

   「ネメアかい?
    君の代わりに次元の狭間に落ちたのさ。
    出口のない闇の世界にね」

なにやら楽しそうなジュサプブロスさん。
彼は「貪欲の盾」を置いて、消えた。

   「君を助けて死んだ、ネメアの形見だよ」

その言葉が重くのしかかる。
ネメアさん…。
…。
セラさんも言ってるけど。オルファウスさんにはちゃんと言っておいた方がいいかも…。

 

その前に。
ゼネテスさんに報告。ネメアさんが次元の狭間に落ちた、と。

   「そいつは、ロストールにとっては
    またとないいい知らせだな」
   「そ、そりゃあ…国家レベルで考えればそうだろうけど…」
   「だが、
    そいつは世界にとっては
    悪いシナリオの始まりなのかもしれん」
   「う…。
    これってやっぱり…私のせい?」
   「…ま、今はこの戦いに
    勝つ事を考えようや」

 確かに、今は落ち込んでなんかいられない。
 この戦争は、私1人の問題じゃないからね。

 

時は、来た。
私たちは敵の裏に回り、一気に奇襲を開始する。
遠めで見た限り、カルラは強いぞ。大鎌の1振りで、兵士が2人倒されてる。
それでも。私は仲間とともに、カルラの元へと走る。

でも、私たちが到着する前にカルラは撤退。後に残っていたのは…。

   「アイリーン…」
   「私は青竜軍副将アイリーン・エルメス!
    いざ、勝負!」
   「ち、ちょっと待った待った!
    アイリーンと戦う気はないよ!」
   「マリエル…。
    私はあなたと戦いたかったわ。
    さぁ、行くわよ!」

…いやぷー。逃げます。
こんな時も私はエゴイスト。「私が」戦いたくないから逃げます。
ごめんねアイリーン
戦う、ってだけならいつか。手合わせくらいはするからさ。
少なくとも、命のやり取りがない場所で。

 

帰ってゼネテスさんに報告。カルラには追いつけませんでした。
(アイリーンとの事は、まぁ、言わなくてもいいよね)

   「ま、カルラを討てなかったのは仕方ないさ。
    問題は、次の攻撃をどう防ぐかだ。
    レムオンが手を貸してくれれば…」

そこへ2人の女性が登場。
重要な話がある、と。私にも聞いておいて欲しいと。

重要な話、その1。
レムオンが行方不明。
…ハァ?
重要な話、その2。
アトレイア王女が行方不明。
…ハァ?
その2人がそろって行方不明って、どういう事なんだ? 接点があまり見つからないんですが。同時に起こったってだけで、別件の話なのか?
それはともかく。
王宮で1人だけ動向のわからない人物、シャリさん。怪しいのは彼くらいらしい。
ま、またですかシャリさん。何人連れて行けば気が済むんだ。今度はどこに助けに行けばいいんだ。(ぐったり)

   「シャリってのは、
    破壊神の復活をもくろむ奴らの仲間だって話だ…」

げ、ゼネテスさん、それマジ?
ネメアさんの事といい(凹)、世界の裏で大きな何かが動いていた、って事らしい。
私の今までの旅の話、重要そうな所は今度ゆっくり話しますよ。

 

17日

   「しばらくは自由に会えなくなるが、
    俺の力が必要なら
    いつでも呼び出してくれ」

ゼネテスさんはそう言ってくれた。
ロストールの城の前で別れる。はぁ、大変だねぇ地位のある人って。
…ん、「呼び出してくれ」…?
それって仲間になってくれたって事なのか?

 

今までの疲れを癒すために、酒場でお茶を飲んでみた。ルーマティー。

   「そうそう、噂話といえば。
    吟遊詩人たちが、マリエルの冒険譚はないかと
    聞きにきてるんだよ」
   「ぶっ!(茶を噴出す)
    …それはもしかして…。
    ガルドランにぶっ飛ばされた話とかを
    しちゃったり、した?」

た、頼むよやめてよそんなかっこ悪い話を広めるのは。ネタとしてはおいしいけどさ。(え?)

 

精神的ダメージ(笑)を癒すために、ここで1泊。

 

18日

ギルドへ。
城塞都市跡で行方不明者だそうだ。
…い、行ってきます…。

 

うわ、移動地図での曲が変わってる。ネメアさんがいないからか。

 

22日

西方攻略をしていた白虎将軍ジラークが、姿を消した。
捜索隊も戻らず、ついに本国から、一時撤退が通達された。

 

城塞都市跡へ。
奥へと進み、行方不明者発見!
あれ、そばにいるのがリッチさんじゃない。えーと…デス?
物騒な名前だけど、セラさんの「ホーリーハート」で一撃。

 

26日

ロストールへ。
依頼達成。

 

さて…。
気が重いけど、猫屋敷に行かないとね。やっぱり。

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