おわりとはじまり

ここは、ミイス

 

あの日、崩れた神殿前にたたずむセラさん。
私はこの先、セラさんと一緒に旅をする事になりました。
セラさんがこの先探す、「姉さんよりも大きな物」を、一緒に探す事になったようです。(ヒトゴト)
私に向かってセラさんは言う。

   「それが何かはわからない」

ハイ?

   「だが、お前が一緒なら必ず、
    そこにたどり着ける。
    …そう。お前さえ、一緒にいれば…」
   「…セラさんごめん。
    ちょっとツッコミ入れていいかな?
    つまり、セラさんは、
    姉依存をやめて、私依存に切り替えた
    って事で、OK?」

(無視された。うーん、セラさん今、軽く語り状態に入ってるなぁ)

私達はその場に「忘却の仮面」を残す。

   「言わば、ささやかな祝いの品だ。
    それにこれくらいの面倒は掛けてもかまうまい」
   「…そ、そうなの?
    アニキはまず、これを見つけるところから始める事になるんじゃ…。
    曲りなりにもこれ、闇の神器なんだけどなー」

(また無視された)
セラさんは神殿を見上げる。

   「…さらばだ。
    お前もさよならを言っておけ」
   「うん。
    じゃあね、アニキ、シェスターさん。
    頑張って神器を守ってね。つか…
    『頼りにしてるぞ、アニキ!』」

 

あの日と同じように、私たちはこの村から2人で旅に出る。
あの時と同じ、「何か」を探す旅に。
その道が何処に続いているのかは、まだわからないけれど。

 

この旅の中で、私も。
何か大きな物を、探せると、いいな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です