moon

機種

PS

ジャンル

RPG

感想

戦闘のないRPG。

最初に出てくるFAKE MOON。この世界の勇者のカタチは、今までのRPGを痛烈に批判しています。
ヒトサマの家にずかずか上がりこみ、家捜しするなんてのを、非常にアクのある書き方で表現しています。
さらに、問答無用でモンスター(のようなもの)を瞬殺してみたり、最強魔法とやらでラス前の敵をひょひょいっと倒してみたり。ぐはっ、って感じです。

その後始まるホントのMOON。
手作りのような世界。味のあるキャラ。ちょっとほろりとするミニイベント。
そしてその中にある、あまりにもキツイ設定。
でっち上げられた勇者ですか、カレは。主人公と同じ名前のカレは。
目の見えないおばあさんに孫と勘違いされて、貰った服はまさにそのでっち上げ勇者のもの。勇者が鎧の呪いで殺しつづけるアニマルを救出していく主人公。
町のパン屋は自分の正体に苦悩し、大臣は「国の為に」たった一人を犠牲にする。
あったかい、けれどどうしようもない世界に、ホレました。
しかもあのエンディングはなんですか。
一生懸命やってたことなんだけど、キミ(プレイヤー)のやってたことは所詮ゲームなんだよ、と、思い切り突き放される。
「開けて欲しい扉」ってのは、ゲーステ(ゲームステーション)の蓋であり、自発的にゲームを止める事によって、初めてちゃんとお話が終わる。
でもあの状態だったら、まずは確実に「Yes」を選択するじゃないですか! えぇ、しっかり引っ掛かってましたよ。
求めるものが「主人公が現在いる世界にあるとは限らない」わけですか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です