ボクと魔王

機種

PS2

ジャンル

RPG

感想

脱力RPGです。

影の薄い主人公、ルカ(名前変更可)。
とある事情でかつての大魔王の転生体、スタンに影をのっとられてしまいます。
スタンは現在、ほとんどの力を失っています。
彼が本来の力を取り戻して、世界を征服する旅。ルカは「子分として」彼とともに旅立たなければいけなくなりました。
つか、ルカが動かないと、スタンはどこかに行くことも出来ませんからね(笑)。どっちの立場が上なんだか。
途中、かつてスタンのせいで影を変えられてしまった女勇者のロザリー、生涯をオバケの研究に費やす変人科学者キスリング等、愉快な仲間が増えていきます。

 

ロザリーさんとスタンの掛け合い漫才がたまりません。こいつら実は、激しく仲良しなんじゃないのか。
途中で助ける姫様が、いかにもお約束な性格の挙句にいつの間にかお約束な展開に発展したり。かわいすぎます。

世界観ですが。
作品内で語られる世界中が、こぞって脱力を表現しているような感じです。(わからん)
村の中の看板とか、住人さんの言葉の1つ1つが、そろいもそろって脱力系。
(固有名詞入ってないけどネタバレ ここから)
しかし、これが奴の『彼女のために望んだ世界』なのだとしたら、あのまじめそうな彼の中にはこんな脱力系センスが潜んでいたってことになるのでは…?
(ここまで)

 

戦闘システムについて。
ルカ+2人+スタンのパーティになります。
とは言っても、スタンは基本的に何もしてくれません。たまに助けてくれますが。
基本的には普通のRPGと一緒。が、1体の敵を攻撃するのは1人ずつ順番に。前の人が攻撃し終わるまで待機です。
別の敵にならほぼ同時に攻撃をすることが出来ます。
敵1体への攻撃も、「同時攻撃」をすれば、複数人で同時に行うことが出来ます。個人的に「袋叩きシステム」と呼んでます(笑)。
待機中に、攻撃されていない別の敵からの攻撃を受けることもあります。
コマンド入力中は時間が止まるので、まぁ、言ってしまえば「エセリアルタイム」って感じでしょうか。

フィールド上で敵にぶつかると戦闘になります。
敵は、フィールド上にいきなり現れて、ルカくんたちを追いかけてきます。
敵とはいえ、「物体がいきなり現れる」のは激しく不自然です。
が、この作品では、「敵はオバケ」という設定なので、フィールドでの敵グラフィックはみんなオバケ。半透明。
これならいきなり現れてもそれ程違和感ありません。納得もいきます。ウマイ!
(もちろん戦闘画面では個別のグラフィックを持ってますよ)

 

システムも、世界観も決して嫌いじゃないんですが。
ダンジョン移動時の画面表示がサイアクです。

基本的に、視点は「ルカの背後から」になります。(確か変更もできたと思うけど)
なので、同じように視点変更サイアクなリーヴェルファンタジアのような事にはなりません。
が。ダンジョンのように、フィールドが狭い、または壁で仕切られているような場所の場合。
視点が壁の裏にあるなんて事がザラに起きます。そして、壁は透き通りません。
つまり、今現在どんな場所にいるのかがわからないんですね。
どっちに道があるのかすら、わからないんですね。
画面に、現時点いるフロアの地図は出ているんですが、あまりに道が細かったりすると、別の道と地図が混ざったりするんですね。もう全然わかりません。
先程、「敵はオバケでフィールド上に突然現れる」と書きましたが、それはつまり、道を探してオロオロしている(むしろ止まっている)間にも敵が寄ってくるって事でして…。
回避どころじゃありません。何だこのままならなさ。

 

スタンをつれて世界を回り。
いつしかルカと仲間たちは、この世界のコトワリを知ります。
そして、エンディング。
…素敵にホロリとさせられました。
か、可愛いなぁ君ら! 仲良くしろよ!

 

…って綺麗に終わってるところで、一気に落とされました。そりゃないよスタン…。

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