仕事な小ネタ。でも長文。
T君「こーさか(仮)さん、この業務、少しは解りますか?」
それは、この言葉から始まった。
「この業務」とは、T君が別の方(既にうちのグループにはいません)から引き継いだ、結構大きな仕事です。
ちなみに私は、今までずっと触るのを避けていました。
やってる事が特殊なんですよこの業務。
なので、多分お役には立てないと思いました。
私「うんにゃ。よく解らんけど、どんなヤツ?」
T君「実はですねぇ。とある機能が動かないんですよ」
と、大変困っているご様子。一応何か解るかもしれない、と、私はその業務のソースを立ち上げます。
(ソースとは、プログラミング言語で書かれた、実行できるファイルのオオモトです。
exe等のそれ1つで実行できるようなファイルは、プログラミング言語で書かれたソースを「コンパイル」という処理によって変化させたモノです。
厳密な説明は、ややこしいのでしませんが、まぁこんな物だと思ってください)
実際、中を見て解るようなら苦労はしないのでしょう。一応T君は担当者ですから。その担当者さんがわからない事を、私が解るはずないんですがね。ホントなら。
T君「画面でですね、どうしても
このボタンが押せないんですよ」
私「それってなんか、条件があるの?」
T君「ハイ。今画面に出ているデータに、優先順位が設定されていないと
押せるようにならないんですよ」
…確かに、優先順位が表示されるべき所は単なる空白になっています。しかも、こっちで文字を入力できるようにもなっていません。
ダメじゃん。
私「うーん…。確かに何も入ってないねぇ…」
私のマウスが、確認の為にその項目をクリック。
私「…あ」
クリックした項目に、燦然と輝く「優先順位 1」。
押せるようになったボタン。
2人『ああーっ!』
こ、こんなんわかんないよ。何処にも説明書いてないよ。
うめくT君。あきれるワタクシ。
なんだか知らないんですが、T君はコレがわからず、延々と悩んだようです。お、お疲れ様です…。
取扱説明書、って、大事ね。
そう思った一件でした。
でもなんか、T君には「勝った」ような気分なのは何故だろう…。
うまくいったのは単なる偶然なのに。