ちびロボ!

機種

GC

ジャンル

ちびアクションアドベンチャー

感想

サンダースン一家に娘の誕生日プレゼントとして、お手伝いロボットの「ちびロボ」がやってきました。
ちびロボは、体調約10cmの手のひらサイズ。
ジャーマネロボットのトンピーと一緒に、一家を幸せにする為に動きます。
部屋に転がっているゴミを集めて捨てたり、床の汚れを消したり。
小さな体で一生懸命働きます。

サンダースン一家には、いろいろと問題があるようです。
パパは働きもせずに、趣味のおもちゃを買いあさります。
ママはそんなパパに不満があるようです。ちびロボを買うのにも反対だったようです。
娘のジェニーは「カエルの呪い」にかかっているらしくて、カエルの帽子をかぶって、「ケロ」としか言いません。
夜になり、家族が寝静まると、家の中のいろいろなおもちゃが動き出します。
パパの大好きな「宇宙ケイジ ギッチョマン」の人形だとか、いもむしのぬいぐるみの「ベベ」とかが、普通に動き回ります。
彼らには彼らなりに、やっぱりいろいろな悩みがあるようです。
この不思議な家でちびロボは、みんなを幸せにする為に動く事になります。

 

プレイヤーは、ちびロボを操る事になります。
このちびロボ。作りがかわいいんですわ。
小さな体につぶらな瞳。言葉は話さず、肯定否定は頭を開いてそこから「○」か「×」を出す事で主張します。
お尻の部分からは、尻尾のようにプラグがついてまして、動力は家の中のコンセントから電力を「充電」して取得します。
ちびロボは、家の中で手に入れたり、オンラインショップで買ういろいろな物を使って家の中を動き回ります。
何故か落ちていた歯ブラシを使って床を掃除します。
子供用のスプーンを使って地面を掘り返します。
頭からプロペラを出して、高いところから降りたりします。
怪しい所や「とある理由で」襲ってくる敵は、電力をエネルギーに変えて銃で撃ちます。
…。
確かに見ているだけで幸せになるかもしれない。和むわ、こんなのが近くにいたら。

体長10cmなので、家の中の全ての物が大きいんですよ。
ちょっとした棚に上るのも一苦労です。
ちびロボは飛べないので、自分の身長以下(多分)の段差をよじ登るか、細いひも状の物をつたって上っていくかになります。
目の前に見えているテーブルであっても、その上に行くまでの道は、

   積んである本を上がってソファの肘掛に上り
   テーブルに1番近い所まで歩き
   プロペラでテーブルまでゆっくり降りていく

なんて事をしないといけません。
基本は道を探すパズルです。
なので、目の前のある場所に行けないのは、行く為のアイテムがそろってないのか、単に道探しに失敗しているのかがわからない(笑)という葛藤は起きます。えぇ、たくさん起きました。クリア直前まで起きてました。

で。
これと似たような葛藤をかつて、別のゲームでも味わいました。
それは、「ボクは小さい」と言うPS2のゲームです。
…うん。基本的に似てますね。
ボクは小さいの方は、宇宙人がとある家に散らばった仲間を探しに行くと言う、…まぁ、コンセプトが[permalink id=4055]UFO[/permalink]に似た作品(笑)だったりするんですが。
まぁ、自キャラを小さくして家の中に放り込めば、大体似たような感じになるんですね。
その後の内容が全く違うんで、個人的には問題ないです。どっちも面白いし。

 

家族のみんなをシアワセにするのが仕事のちびロボですが、エンディングの条件も一応あります。
ただ、スタッフロールが流れた後も、問題なくプレイは続行できるようです。
つか、エンディング後でないと見る事のできないイベントもたくさんありますし。
ただし、エンディング後ですと、時間内なら動き放題になるので、「バッテリー残量とのギリギリの戦い」は望めません。
好きな事を好きなようにやるだけです。
この頃になると、大方の場所に行く方法を知っているので、進めない! などという葛藤を感じる事もなく。ものすごくまったりと、不自由なくプレイする事ができます。
(私は幾つかのイベントをこの状態でこなしました)
ただ、そのせいで、「延々とプレイしよう!」と言う気にはならない。
謎の解けきった世界にいつづける事は、この世界に限って言えば、面白くはありません。
これで例えば、ちびロボがきれいにした部屋は、きれいなまま維持されているとかなら、めちゃくちゃ頑張って全ての部屋をきれいにするんですが、ゴミを拾って捨てても捨てても、しばらくすると新たなゴミが部屋に散乱します。
いつまでたっても、何日やっても、掃除は終わりません。終わる前に汚れます。
汚れを落とす事、ゴミを捨てる事は面白くても、その結果は楽しめないのです。
そうなると後は、かつて解いた道をなぞるだけなので、「面白い」ではなく「作業」になってしまうのです。
「いつまでもできる」のに、「いつまでもやるのは辛い」作品に仕上がっているようです。モッタイナイ…!
(いや、クリアしきるまではものすごく遊べるんですよ。そこは全く問題ないんですよ。ただ、贅沢を言えば…って事で)

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